幻日のヨハネ 第5話に前板繰り出し式二眼レフが登場するも大失態!!

アニメ・特撮に出てきたカメラたち
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リクエストをいただきましたので今回取り上げました。

正式には『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』という長い名前の模様。
調べるまで、『ラブライブ!サンシャイン!!』のスピンオフ作品であることも、
アニメの制作はサンライズが担当していることも知りませんでした。
意外ですね。
サンライズは、ラブライブ!の商売敵でもある
『アイドルマスター』のアニメも担当してましたから(黒歴史)。

第5話「まおうのひみつ」より。

“みんな”と違うことは怖いことなのか?
他者との違いに怯え、外の世界を決めつけ、ひとり閉じこもるマリの姿に
いつかの自分を重ね見るヨハネ。
そうと気づけば放ってはおけず、自分に何かできることはないかと仲間と言葉を交わすうちに、ヨハネの心にある気持ちが芽生える。
みんなにマリを知ってほしい。
そして、マリに知ってほしい──。
人との繋がりは怖くて、鬱陶しくて、厄介なものばかりじゃないと。
出会った仲間たちの言葉に背中を押され、ヨハネは再びワーシマー島に上陸する。(公式サイトより)

角が生えているマリは、魔王家系の末裔で
あまり人前には姿を現さない。

しかしヨハネがマリを連れ出して写真館の前を通ったところ、
ナミ・ミキと出会い、ツキ寫眞館のツキに声をかけられました。

写真のモデルになってほしいとのこと。

ヨハネが早速モデルのポーズを取ってますね。

おや……。

ツキが手にしているカメラは、二眼レフのようです。
レンズが2つあるから二眼レフですね。

二眼レフのピント合わせには大きく分けて
前玉回転式と前板繰り出し式の2種類があるんですが、
この作品で登場しているのは前板繰り出し式ですね。

前玉回転式は上下のレンズが歯車で回転してピントを合わせるのに対して、
前板繰り出し式はレンズボード(レンズが固定されている板部分)が
前後に繰り出すため、上下のレンズが離れたデザインが可能です。

それから、画面の左右が黒くなっているのは
二眼レフは120フィルムを使って真四角の写真が撮れるからです。

撮影者がファインダーを覗いているという描写ですね。

二眼レフでは下のレンズで撮影したものがフィルムに映り、
上のレンズでは被写体を鏡で反射させてファインダーに映します。
ということは、二眼レフのファインダーは左右逆に映るんです。

しかし、よく見てください。
ヨハネは右手を挙げている。

で、ファインダーに映っている姿も右手を挙げている。

本来の二眼レフであれば、左手が挙がっているように描かないといけません。

本当なら、こんな風に反転します。

だから、二眼レフを使い始めた人は
被写体を捉えるのに結構苦労するんです。

これは、二眼レフの構造を知らない人が描いたんでしょうね。

えっと……何か既視感(デジャビュ)が。

思い出しました! 以前当ブログで紹介した
『アマガミ』でも似たようなことがあったんですよ!
『アマガミ』では一眼レフのレンズ表面に映った被写体が
左右逆になっていなかったんです。

(関連リンク)
『アマガミSS+ plus』第12話:カメラの描写であり得ない失態!!

それから、シャッター音はどう聞いても一眼レフだわ〜。

二眼レフのシャッター音はかなり小さくて、
ほとんど聞こえないようなものもありますからね。

一眼レフはミラーが上下に動くので、音が大きくなるんです。
二眼レフを使ったことがある人にとっては、
違和感ありまくりですね……。

カメラなんか一眼レフでも二眼レフでも同じに描いて
音をつけとけばええんや、というやっつけ仕事をしている感じがします。

キャラの女の子たちはかなり可愛いく描けているのに、
カメラの描写がこのような状態では……。

被写体になって欲しいと言われて緊張が極度に達したのか、
過呼吸になってしまったマリ。

しかし、ヨハネたちの励ましもあって
一緒に写真を撮ることができましたとさ。

めでたしめでたし。

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