ロカビリーは日本では1950年代後半、1980年代前半、
そして1990年代前半に盛り上がりましたが、
以後は停滞気味。そんな中、ドイツからロカビリースタイルのバンドが出てきました。
名前はベースボールズ、いかにもベタな感じがしますが。
2007年にベルリンで結成されています。
メンバーはサム、ディガー、バスティという3人のヴォーカルに、
ラース・ヴェガス(ギター)、クラアス・ウェンドリング(ウッドベース)、
トーマス・スヴェンソン(ドラムズ)という6人組です。
リアーナのヒット曲「アンブレラ」をカヴァーしています。
こんな感じ↓。
うまい具合に昔の映像と組み合わせています。少々合成がうまくいっていない箇所があるのが気になりますが、細かいことには目をつぶりましょう (笑)。
ウッドベースを使いこなしているところに共感が持てますが、肝心のサウンドは、ロカビリーというよりも、1960年代前半のオールディーズ・スタイルの方が近いように思います。
リアーナの曲よりもこちらを先に聴いてしまったので、原曲を聴くと違和感が (笑)。
こちらはオリジナルのリアーナのヴァージョンです。
アレンジ次第で曲がこんなにも変わる見本と言えますね。
コーラスが入ったり、服装もジーンズをはいてステージに立っているところがいかにも1950年代のアメリカ風という感じですが、これは後から作られたイメージです。
ロカビリーが流行していた1950年代後半は、まだジーンズはステージ衣装として認知されていなかった(労働着というイメージが強く、ステージに立つということは一張羅を着ないといけない、という暗黙の了解があったわけです)ため、当時のスターたちはジーンズをはいてステージに上がることはほとんどありませんでした。
ロカビリーは、もはやアメリカではなくヨーロッパである程度の市民権を得ているようです。ブルーズとかと同じかもしれませんね。
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