ロボットスーツの上にトレンチコートと
ハンチングをまとうという、特撮史上
あまり例を見ない二重に着込んだロボット刑事。
よく知らない人は「ロボットデカ」と読んでしまうんだけど、
実際は「ロボットけいじ」です。
第13話「悪魔の煙に気をつけろ!」より。
バドーのドクガスマンが、単独犯で4億円を強奪。
その後、なんと4億円が入ったジュラルミンケースを
歩いて運んでいます (笑)。
その様子を不審に思ったとある少年が、
団地のベランダからドクガスマンを撮影しました。
……こりゃ、誰でも不審者と思うわ。
そのときのカメラがこちら。
拡大しました。
続きがありますのでもう少し見てみましょう。
とある倉庫で、依頼者と金を山分けしようとしています。
しかし、ロボット刑事たちが倉庫に入ってから、
共犯者たちによって外から鍵を掛けられてしまいます。
外に出られなくなっただけでなく、ドクガスマンの
毒ガスによって死にかけてしまう。
そこでこの少年がすかさず共犯者たちの写真を撮り、
ロボット刑事の愛車・ジョーカーの通信機で芝刑事のいる
本部へ連絡。
芝刑事はヘリコプターで急遽出動。
ドクガスマンとの戦いの中で、少年がカメラを落としてしまいます。
しかし、芝刑事が隙を狙ってカメラを奪取。
細かい演出が憎いですね。
結局、カメラが壊れてしまったものの
少年の父親がカメラマンだったこともあって
後日、共犯者たちの姿形が判明しました。
ここで、ドクガスマンの魔の手が忍び寄る……!
というわけで、このカメラはペンタックス(PENTAX)の
フィルム一眼レフカメラ、スポットマチック(SPOTMATIC)、
通称PENTAX SPだと思います。
1964年発売、ロボット刑事は1973年から
放送開始となっているので
発売から約9年後という計算になります。
シャッター速度は、B、1〜1/1000秒。
布幕横走りの一軸不回転式を採用しています。
こちらは上から見た画像。
少年が持っていたものと一緒ですね。
400万台を売ったカメラだから、
このPENTAX SPは特撮でも結構使われています。
(楽天)
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