今回はカメラではないのですが、今回かなりガツンとやられましたのでご紹介。
ちはやふる、第1話「さくやこのはな」より。
綿谷新の家にあるラジカセでテープを流し、かるたをしようということに。
そのラジカセが、こちら。
東芝(Toshiba)のボンビート(Bombeat)というブランドで、
RT-8000Sという機種ですね。
左に見えるラジオのアンテナは、実物は本体に収納するタイプなので
アニメだと少し変形されています。
アニメのアンテナの下に見える黒い四角形は、
実物ではVUメーターが装備されています。
再生ボタンは左から3番目です。
アニメでも、忠実に再現されていますね。
実物だと左から一時停止、早送り、再生、巻き戻し、録音、停止ボタンとなっています。
スピーカーの上に見える、小さな黒い四角い部分は、確かマイクだったはず。ステレオ録音できました。
実はこのラジカセ、見た目はコンパクトなんですがかなり重くて持ち運びは不便。
電池入れるところにバッテリーパックのようなAC電源を入れて使うタイプのものだったことと、金属のメカメカしい感じで中身がぎっしり詰まったような印象を受けるラジカセだったのです。
なんでこんなに詳しいのかというと、かつてこのラジカセを所有していたからです。
懐かしさの余り、いろいろと書いてしまいました。
実物は、もう処分してしまいましたが、かつて修理に出したときの伝票が残っていましたので、証拠として掲載しておきます。
使われていたカセットテープ (Cassette Tape) は、ソニー (SONY) のCHFです。
1980年代初頭のカセットテープですね。
当時、ソニーはノーマルテープとしてAHF、BHF、CHFの3種類を出していました。
この中で一番音がいいのは、AHF、水色のカセット(後に濃いメタリックブルーとなりました)。CHFは音質は悪いけど一番安いテープとして、普及していました。
貧乏な綿谷新の家にあるカセットとして、最もしっくりくる商品選択といえます。
ただし、ラジカセは結構高かったはずです(いくらかは失念しました)。
もう少し詳しく説明すると、カセットテープはノーマル、クローム、(フェリクローム)、メタルと4種類のグレードに分けられ、メタルが最も音がよいカセットでした。
ノーマルというのは、一番安いグレードのものなんですね。
そのノーマルの中でも底辺層だったのが、CHFだったわけです。
そうそう、それからCHFは「ちはやふる」のタイトルに引っかけてるのかもしれない、
とふと思いました。
ChiHayaFuru、略してCHF(!)
当時、カセットはテープの色で見分けられました。
黒い色の方が、音がよいとされていましたから。
下のCHFは、写真でもわかるとおり茶色です。
上はソニーのメタルマスター60 (Metal Master 60)、メタルテープです。
色が黒いですね。一目瞭然です。
それから、カセットを入れているところの描写は、実物とは異なります。
このRT-8000Sは、再生ボタンとヘッドの飛び出しが直接連動しているので、
カセットのヘッドは上側についています。
テープは、写真を見るとわかると思いますが、テープの接触面が上に来るので
ラベルは上下逆となります。
おそらく、ラベルを綺麗に見せるためにわざと逆転して描いたのだと思います。
原作のコミックスを読んでみましたが、ラジカセの描写はかなりいい加減でした。
アニメでは、相当思い入れのある人が描いたに違いありません (笑)。
個人的には、嬉しい限りです。
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