いつもはアニメと特撮に出てきたカメラやオーディオを特定していますが、
今回は例外的に実写映画を取り上げます。
俳優歴60年で、今作が初主演といういぶし銀俳優・平泉成さん。
2024年6月7日封切りの映画『明日を綴る写真館』は、
さびれた写真館を営む写真家の物語。
平泉成さんの趣味は写真撮影というだけあって、
カメラの構え方も身体になじんでいて自然ですね。
原作は、あるた梨沙さんのマンガ『明日を綴る写真館』。
平泉成さんが劇中で使っていたのは、
フィルムカメラの一眼レフ。
これは、ニコン(Nikon)のフィルム一眼レフカメラ、
FM2(もしくはNEW FM2)のブラックボディですね。
FM2は、1982年3月発売、
New FM2は1984年3月発売です。
正面から見たデザインは、両者殆ど同じです。
性能面ではFM2のシンクロ同調最高速度は1/200秒だったのが、
New FM2では1/250秒となっています。
オリジナルのFM2は生産台数が少なく、
中古で出回っているものは殆どがNew FM2といわれています。
デザイン上での大きな違いは、ボディ背面に刻印されたシリアルナンバーと
ダイヤル部分に見えるシャッタースピードの赤い文字です。
ただ、予告編では殆ど見えないので分からないですね。
New FM2は、2001年にニコンFM3Aにバトンタッチするまで
ロングセラーとなったモデルです。
写真を専攻する大学生や専門学校生の入門用カメラとして
学校の推薦を受けていたこともあって、初めて使った
一眼レフがこのNew FM2という人も少なくないはず。
手頃な大きさや電池がなくても撮影は可能なことから、
フィルム一眼レフの地位を長いことキープしていました。
以前もテレビドラマ版『カメラ、はじめてもいいですか?』を
紹介しました。
これから、少しずつこうした映画やドラマが増えていくと
嬉しいですね。ただ、どちらも原作がマンガですので
アニメ化もしてほしいなぁと思ってます。
(関連リンク)
映画『1秒先の彼』清原果耶さんが使っていたカメラはニコン FM2 (またはNew FM2)!!
ポール・ヤングの新作『BEHIND THE LENS』ジャケットにニコンのフィルム一眼レフ、FM2が登場!!
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明日を綴る写真館 (BRIDGE COMICS)
(楽天)
コメント
ダイヤルに赤字で「X200」が無いので、New FM2。
2枚目の画像のカメラは、F2。
ありがとうございます!
「iPad Pro」のCM(例の押し潰すCM)で、
ポラロイド「ワンステップ2」か「ワンステップ+」、「EOS R10」、
中国のレンズメーカー・ビルトロックスの「VILTROX 33mm F1.4 STM」、「VILTROX 56mm F1.4 STM」、
キヤノンRFマウントレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」、
レコードプレーヤー「SL-1200系」が出ていたよ。
今度確認してみます!