新聞の広告に出ていた映画の一コマが
気になったのでエントリーに書いてみました。
いつもはアニメと特撮に出てきたカメラを
特定するこのブログですが、今回は番外編の映画です。
9月8日に公開される『6月10日アイヒマンが処刑された日』。
ナチス戦犯となったアドルフ・アイヒマンが処刑される際の
舞台裏を描いたヒューマンドラマです。
ナチス親衛隊中佐としてユダヤ人大量虐殺に関与したアドルフ・アイヒマンは、終戦後ブエノスアイレスに潜伏していたところをイスラエル諜報特務庁に捕らえられ、1961年12月に有罪判決を受ける。処刑はイスラエルの「死刑を行使する唯一の時間」の定めに基づき、62年5月31日から6月1日の真夜中に執行されることとなった。宗教的・文化的に火葬の風習がないイスラエルでは、アイヒマンの遺体を焼却するため秘密裏に焼却炉の建設が進められた。その焼却炉を作る工場の人々や、そこで働く13歳の少年、アイヒマンを担当した刑務官、ホロコーストの生存者である警察官らの姿を通し、アイヒマン最期の舞台裏を描き出す。
(映画.comより)
広告には、こんなカメラが出ていました。
これは、コダック(KODAK)のレンジダインダーカメラ、
レチナIIIC(Retina IIIC)ですね。
コダックはアメリカの会社ですが、レチナは
ドイツコダックが製造しています。
ナチスドイツの戦犯を追いかける映画とあって、
やはりカメラにもこだわっているようです。
映画を見てないので何ともいえないのですが
1957〜60年にかけて製造されたものカメラなので、
アイヒマンが拘束(1960年)される前後のシーンで
使用されていた思われます。
レンズはRetina-Xenon(またはRodenstock Heligon)
50mm F2と明るく、こってりとした描写が魅力的。
他にも35mmや80mmレンズもあるのでバラエティに富んだ
撮影が可能です(前玉交換式の専用マウント)。
こちらから見てレンズ左にあるのがカバーですね。
カバーを開けると、レンズと蛇腹がごそっと出てくる。
蛇腹はあまり大きくないので目立ちませんね。
レチナIIIにはIIICとIIIc(大文字と小文字の違い)があって、
大文字は今回取り上げた大窓、
小文字は小窓だそうです。
こちらは小窓のIIIc。
シャッターは最大1/500秒でした。
ちなみに、レチナIaは目測でした。
IIシリーズからレンジファインダーにグレードアップしています。
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