第7話「皮肉な帰還」より。
前回のエントリーアニメ・特撮・映画に出てきたカメラたち〜『プリズナーNo.6』編では、マミヤのカメラが出てきましたが今回はというと……。
誰もいなくなった村から脱出を試みようとするNo.6。
証拠写真を撮って時刻に持ち帰ろうと、
店に立ち寄ってカメラを失敬してますね。
うひょー、これだけカメラがあると特定しがいがあってうれしい。
ただ、どれも小さいので断定しにくいのは致し方ありません。
順番に見ていきましょう。
(1)は、ヤシカのエレクトロ35が近そうです(写真はWikipediaより)。
レンジファインダーカメラで、ヤシカの大ヒット商品。
階段から落としても壊れない頑丈な性能と、
ロウソクの炎でも写真が撮れることをウリにしていました。
(2)は、コダックのブローニー・ホリディ(もしくはホリディ・フラッシュ)が近そうです(写真はエシスタティック・コムより)。
ハーフサイズカメラのゴールデンハーフの元ネタになったと言われる
デザインが特徴的です。フィルムは、ブローニーよりも小さな127(ベスト判)と呼ばれるものを使います。現在では入手しにくいので、通販かアカサカカメラなどごく一部のカメラ店でのみ購入可能。
(3)は、日本では全然なじみのないカメラですね。
これは、コダックUKが発売していたブローニー・ヴェクタ・カメラです(写真はデザインシェパード・コムより)。
立ててあるのではなくて、横に寝かせてあったのでわかりにくかった。
こちらも127フィルム(ベスト判)を使います。
1963-66年まで作られたカメラで、F14という結構暗いレンズを搭載し、
シャッターは単速のみ。モスグリーンの色がイギリスっぽいですね〜。
(4)こちらは、後のシーンでも出てくるのでわかりやすかったですね。
ベル&ハウエルのダイアル35ですね(写真はフランシス・ナデューより)。
これはキヤノンのダイアル35をOEMとして輸出していたものです。
ただし、メーカー名はわからないように消してありますね。
フィルムを巻き上げて、蓋を開けるシーンもありました。
ハーフサイズカメラであることがよくわかります。
おそらく、127のカメラだと枚数が撮れない。エレクトロ35は35ミリフィルムだけど大きくて重い。そこで、小型で撮影枚数も多い(ハーフサイズカメラなので36枚撮りのフィルムを1本入れれば72枚撮影できる)ダイアル35にしたのではないか、と勝手に推測してます (笑)。
そして最後に登場したのが、こちらのカメラ。
ライカのIIICでしょうか(写真はWikipediaより)。
第7話はカメラがいっぱい出てきた楽しかったです。
アニメや特撮、ドラマなんかは実際に見てみないと
カメラが出てきたか否かわからないので、
かなり手間がかかります。全部見たものの、一つも出てこなかった作品もたくさんあるので (笑)。このときは「外れたー」と思って諦めるしかありません (笑)。
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コメント
自分は紹介されているどのカメラも寡聞にして存じないのですが、ブローニー・ホリディやブローニー・ヴェクタ・カメラはデザインが面白いですねぇ。
それにしても最後の実際に見てみないとカメラが出るか分からないと言うのは確かにそうですね。この作品にはカメラが出ますとか出ませんなんて注釈はありませんものね。
ミオさん
書き込みありがとうございます!
高性能カメラの場合はだいたい形が似通ってしまうんですが、
トイカメラに近いものだと、かなり思い切ったデザインができるので
色や形が面白いものが多いですね。
モスグリーンなんかは、イギリスっぽいなぁと思いますし。
漫画だとパラパラめくってカメラが出てるかどうか、
概要を把握することはできるんですが、映像の場合は
ずっと見てないといけないので、結構厄介です。
カメラが出てこなかった作品なんかは「時間返せー」と
言いたくなります (笑)。