1990年代、ストレイ・キャッツが再結成してクラブチッタ川崎を地響きで揺るがした時には、ロカビリー・ギターを独習するには古い50年代風の教則ビデオしかありませんでした。
彼らの全盛時代、1980年代前半はビデオも普及していなかったので本とカセットでコピーするのが主流でしたね。
最近になって、いろいろ見てみるとストレイ・キャッツ、つまりブライアン・セッツァースタイルのロカビリー・ギター教則DVDがかなり発売されていることが判明。
YouTubeでも、トレーラーがあるのでどんな内容かを確認することができます。
一番有名なのは、ブライアン本人が教えてくれる教則DVDです。
「Guitar of Brian Setzer」
これは、ビデオの時代にもVHSで発売されていました。
日本で発売されていたものには字幕がついていたので、わかりやすかったですね。
現在では2000円ちょっとでAmazonから買うことができます(ただし、輸入盤なので字幕はないようです)。
Guitar of Brian Setzer [DVD] [Import]
対訳書がついたものも出ていますので、
英語が苦手な方はこちらをオススメします(ただし字幕でないことに注意)。
【日本語対訳書付】ギター・オブ・ブライアン・セッアー [DVD]
注意:どちらもリージョン1なので、パソコンのプレーヤーの設定を切り替えるか、オールリージョンのプレーヤーで再生する必要があります。NTSC方式だから、プレーヤーさえそろえれば普通のテレビでも見られますね。
中でもwww.licklibrary.comから教則DVDがいくつも出ています。
まずは「Learn To Play Brian Setzer」。
収録曲は、Stray Cat Strut、Rock This Town、Runaway Boys、Built For Speed、Rumble In Brighton。スチュワート・ブルというスキンヘッドのおっさんが教えてくれます。
注意:こちらはヨーロッパのテレビ方式、PALを使っています。パソコンでは再生できますが、日本のテレビでは無理。
次は「Quick Licks: Brian Setzer DVD」。
スティーヴ・トロヴァートという南カリフォルニア大学のギター学部?で教えている人だそうです。
Guitar Quick Licks: Brian Setzer Style [DVD] [Import]
注意:リージョン1ですが、オールリージョンのプレーヤーがあればテレビでも再生可能。
この人が出しているもう一つの教則DVDが「Brian Setzer Guitar Techniques」。
ただ、トレーラーがないので内容は不明。
どちらもグレッチではなくてフェンダーのエレキですが、弾き方を勉強するには参考になります。
これまでは教則本とにらめっこしながら音を聴いてフレーズを弾いたり、ビデオを巻き戻して何度も見直したりするなど、いろいろ大変でした。パソコンやDVDで見られれば上達も早くなるのではないかと思います。
ただし、「涙のラナウェイ・ボーイズ」のリフは、ブライアン自身はすべて6弦を使って演奏していますが、教則DVDでは5弦と6弦を使っています(日本で出ている教則本も同じ形で書いてあります)。こういったところはライヴ映像をよく見ていないと分からないので、教則DVDがすべて正しいわけではなく、演奏方法の参考にする、というくらいの使い方がちょうどいいのだと思います。
YouTubeでもブライアン・セッツァーの「サマータイム・ブルーズ」(サントラ『ラ・バンバ』収録)のギターソロを教えてくれる動画もあります。
こちらは映画『ラ・バンバ』での演奏。
ラ★バンバ [DVD]
ブライアン自身がギターソロを披露してくれる動画もありますよ。
http://youtu.be/_fxKXFLY1t8
教則ビデオがいろいろ出ているということは人気がある、特にPAL方式のDVDが多いということは、ヨーロッパで人気が高いことを証明しています。
追記:シンコー・ミュージックよりブライアン・セッツァーのムック本『セッツァー・ワールド』が出ました。こちらは、ブライアンの写真とギター、ライブデータベースが中心ですが、後半のモノクロページに奏法の解説が載っています。
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バンドスコア ストレイ・キャッツ~ブライアン・セッツァー・ベスト (バンド・スコア)
ギタースコア ストレイ・キャッツ [改訂版] (ギター・スコア)
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