三味線と沖縄の三線の区別がついてない『ガーリッシュナンバー』に絶望した!! (笑)

『ガーリッシュナンバー』は、
実力がないくせに大物ぶっていて
人生舐めているクズヒロインの新人声優、
烏丸千歳（からすまちとせ）の物語です (笑)。

第6話「浜辺の千歳と通らぬ予算」より。

第6話は水着、沖縄、海というサービス回です。
声優さんたちはかなり疲れているご様子。
肝心の水着シーンは本編を見てね。

そんなところに、
「めんそ〜れ！」と左の九頭Pと右の難波社長がお出迎え。

でもって、ここは沖縄なんですが、
難波社長が三味線を抱えてますね。

絶望した〜！！
沖縄なのに、三線ではなく
普通の三味線を描いている
アニメスタッフに絶望した〜！！ (笑)

アニメ制作は、ディオメディアです。

三線は、歴史的には三味線のご先祖様に当たります。
戦国時代、中国と琉球（今の沖縄）に貿易が活発で
そのなかの交易品として中国の三味線が琉球に伝わり、
それが堺にもたらされ、改良を重ねるうちに
現在のような形になったとされています。

でも、姿形は結構違うんですよ。
まず、見て欲しいのはアニメで描かれていた三味線。
こちらの写真は義太夫三味線で太棹です。

著作者: panDx1

そしてこちらは沖縄の三線。
呼夢三線店さんがフリー素材として
提供されている写真をお借りしました。

まず皮が違いますね。
普通の三味線は、皮が白い。
これは犬、猫、人工皮革のいずれかを使用しています。

沖縄の三線は、蛇の皮か、人工皮革に蛇の柄を
プリントしたもののいずれかを使っています。
以前、銀座にある沖縄県物産公社（わしたショップ）で
プリント柄の三線を見たことがありますが、
興味がある方は行ってみて下さい。まだあるかなぁ。

また、沖縄の三線は角がアール（丸くなっている）になってますが、
普通の三味線は角張っています。

使用するバチも、普通の三味線はヒラキのある
琵琶法師が使うようなバチなのに対して、
沖縄の三線は指にはめて使う独特の形状をしています。

ググレばすぐに出てくるのになぁ。
これはかなり恥ずかしい間違いです…… (笑)。
絵はキレイなんですけどね。

沖縄のイメージを分かりやすく伝える、という意味で
三線を持ってこようとした意図はものすごくよくわかるんですが、
だったらきちんと区別して描かないといけません。

こんな風に書くと「三味線アニメじゃない」
「アニメに目くじら立てんな」と書き込まれる方が
いらっしゃいますが、そんな方にはこちらの
エントリーをオススメします。

『薄桜鬼黎明録』や『ローリングガールズ』は
三味線アニメではありませんが、かなり頑張ってますよ。

（楽天）

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