オカルティック・ナイン、公式サイトだと
略して「オカン」というそうです (笑)。
第1話「たくさんの人」より。
主人公がラジオを取り出しました。
独りごちています。
……スカイセンサー、死んだ父さんが僕にくれたBCLラジオ。メモリを見ちゃダメだ、耳に頼ってもいけない。手だけで感じるんだ……。女の子の声だよな……。ラジオドラマ? いや、短波でドラマなんて放送するわけない。父さんなら分かったのかな……。
これは、ソニー(SONY)のBCLラジオ、
スカイセンサー5900(ICF-5900)ですね。
1975年10月発売、定価は27,800円。
ICF-5800の後継モデルです。
その前に、まずBCLラジオって何? というところから
話を進めないといけません。
Broadcasting Listening / Listenersの略で、
海外の短波放送が受信できるラジオのことです。
今だとラジオといえばPCやスマホで聴けるラジコなんかがありますが、
昔のラジオはAM、FM、短波放送でした。
ラジカセや普通のラジオはAM、FM(たまにTV音声がきけるものもありました)。
短波放送は特殊なラジオつまりBCLラジオでないと聴けませんでした。
1970年代に中高生の間でブームが巻き起こり、
ソニーから発売されたBCLラジオで人気があったのが
「スカイセンサー」シリーズでした。
主人公の父親の形見ということですが、
1975年に高校1年生だったと仮定すると、
1959年前後に生まれていることになりますね。
ちなみに、BCLブームは数年で終息してしまいます。
というのも、日本語放送を行っている放送局もありましたが、
メインは海外の放送でした。
そのため、楽しむといっても外国語が理解できないと
そもそも何を話しているのかよく分からない。
ただ、東日本大震災後にラジオの重要さが改めて明らかになったので、
当時BCLにはまっていたおっさんたちが再び
BCLを始めるようになっているそうです。
こんな本も出てますし。
なつかしBCL大全 (三才ムックvol.859)
(amazon)
オカルティック・ナイン 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
(楽天)
オカルティック・ナイン 1【Blu-ray】 [ 志倉千代丸 ] |
BCLラジオカタログ完全保存版 |
BCLラジオ修理読本 |
コメント