デジカメやケータイ、スマホなどのカメラで写真を撮るのが普通の時代、
ちょっと変わった写真が撮りたい、フィルムできちんと残しておきたい、
トイカメラを使ってみたいという人のためにこのエントリーを書いてみます。
フィルムを使ったことがない人が大半になった今日この頃、
フィルムカメラって面倒、難しそうと思う人もいるかもしれません。
そこで、入門用トイカメラとして最適なのが
ハーフサイズカメラです。
ではなぜ、このハーフサイズカメラが最適なのでしょうか。
(1)カメラが小型・軽量
プロカメラマンを除いて、カメラは大きくて重い方がよい、というのは昔の話。
今はミラーレス一眼などの小型カメラが人気です。
ハーフカメラは、小型の機種が多いのでかさばらないし、
かばんに入れても邪魔になりません。
重いと持ち歩くのがしんどくなりますからね。
ゴールデンハーフなら36枚撮りのフィルムを入れてもたったの106g!
なんとiPhone 13 Pro Max(約173g)よりも軽い!
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フジフイルムが発売していたフジカミニは、文庫本のちょうど半分くらいの大きさです。リコーのオートハーフも同じくらい。
左は、ミノルタのフィルム一眼レフ、SRT Superで、右はフジカミニです。
いかにフジカミニが小さいかが、よくわかりますね。
(2)カメラ本体が安い
古いカメラは高いものだとウン万円、ウン十万円するものもありますが、
とても手が出ませんね。トイカメラとして人気の高いLOMO LC-A+も、
定価で買うと4万円近くします。
試しに始めてみようと思っている場合には、価格は安い方がいいですよね。
ハーフサイズカメラなら、安い機種なら2000〜5000円程度で購入できます。
オークションで安く購入するのも、一つの方法といえるでしょう。
ただし、壊れているものが「ジャンク品」という名前で
数多く出品されているので、気をつけましょう。
良い評価が多くて悪い評価がほとんどないところ、ストアなど
ある程度信頼できるところから買うことをおすすめします。
(3)撮影方法がとっても簡単で失敗が少ない
ハーフサイズカメラはシャッターボタンを押して、
フィルムを巻き上げるだけの簡単な設計の機種が多いので、
初めてフィルムカメラを使いたいという人にもおすすめです。
リコーのオートハーフは、ゼンマイを巻いておくと
勝手にフィルムを巻き上げてくれるので便利。
ゴールデンハーフは、シャッターボタンを押して
フィルムを巻き上げるだけ。
リコーのオートハーフは、シャッターボタンを押せば、
自動的にゼンマイがフィルムを巻き上げてくれます。
右側の丸い形をしているのが、ゼンマイです。
(4)一般的な35mmフィルムでたくさん撮影できる
フィルムの規格って実はたくさんあって、
2012年にはAPSフィルムの製造販売が終了した、
というニュースが流れていました。
そんな中で、一番手に入りやすいのが35mmフィルムです。
しかも、ハーフサイズカメラなら、36枚撮りのフィルムの2倍、
72枚まで撮影できます。
フルサイズの半分の面積で撮影しますからね、経済的なんです。
スナップでバンバン撮影する人にもおすすめ。
コンデジみたいに気軽に撮影できます。
(5)縦長写真になるので、縦長画面に慣れた携帯やスマホユーザーに最適
個人的にはこれが一番大きな理由になるのでは、思っています。
ハーフサイズカメラは、フルサイズの横長画面を
半分に割って撮影するので、デフォルトが縦長画面になります。
当然ながら、フィルムも縦長。
一方、コンデジや一眼レフ、レンジファインダーなどは、横長画面です。
昔は、横長画面だと安定していて縦長写真よりもいいのだ、
と雑誌や本に書かれていました。
しかし、ここ15年くらいは携帯電話(ガラケー、スマホ)のカメラで
撮影する人ががぜん多くなりましたね。
これだと、デフォルトが縦長画面なので、
携帯やスマホに慣れた人にはハーフサイズカメラはとてもとっつきやすいカメラといえるのです。
iPhoneに代表されるスマホは、画面が縦長。写真もデフォルトだと縦長に撮れます。
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ハーフサイズカメラの電子書籍に協力しました!
当ブログで特定したアニメや特撮に出てきたハーフサイズカメラも掲載していただいてます!
楽しむ! トイカメラ ハーフサイズカメラのすすめ
(目次)
第1章 デジタル全盛時代になぜ「フィルム」?
第2章 フィルムカメラ入門に最適なハーフサイズカメラ
1. ハーフサイズカメラの定義とその歴史
2. フィルムカメラ入門にハーフサイズが最適である5つの理由
第3章 コンパクトで使いやすいオススメ機種
1. 各機種の性能と特徴(メーカー別50音順)
●オリンパス ペン
●オリンパス ペンEE-3
●キヤノン ダイアル35
●キヤノン デミ
●コニカ アイ
●タロン シーク
●東郷堂 メイスピー・ハーフ
●パワーショベル/スーパーヘッズ ゴールデンハーフ
●富士フイルム フジカミニ
●ペトリ ペトリハーフ
●ベロモ アガート18K
●ベロモ チャイカⅡ
●ベロモ フェド・ミクロン
●豊栄産業 アニーハーフ
●ミノルタ レポ
●ヤシカ ハーフ17
●ヤシカ ミミー
●ヤシカ ラピード
●リコー オートハーフ
●ロモグラフィー ダイアナミニ
2. 軽量・小型・レンズの明るい機種はどれ?
第4章 カメラの入手方法と使い方
1. カメラの購入方法と選び方
(1)安価に買えるオークションサイト
(2)オークションサイトを覗いてみよう
(3)出品内容のチェックポイント
(4)入札から商品の到着まで
2. フィルムの装填方法
3. メンテナンスと修理方法
(1)メンテナンス方法
(2)修理方法
第5章 フィルムの買い方、現像、写真の楽しみ方
1. フィルムの選び方と買い方
2. フィルムの現像、プリント
3. フィルムの保存
4. フィルムのスキャンと加工
[コラム]アニメや特撮などに登場したハーフサイズカメラ
『アリソンとリリア』
『失われた未来を求めて』
『帰ってきたウルトラマン』
『カナン(CANAAN)』
『グラスリップ(Glasslip)』
『坂道のアポロン』
『プリズナーNo.6』
『LUPIN the Third -峰不二子という女-』
(番外編)『秘密戦隊ゴレンジャー』
(楽天)
コメント
でも実際の所、楽チンフイルムカメラは
みんな「写ルンです」を買っちゃうよ。
名無しさん
こんにちは、書き込みありがとうございます!
写ルンですは確かに便利ですね。
昨年の震災後に、被災地で売り上げが5倍にのびたとか。
安くて充電がいらない手軽さが受けたと、
昨年7月の新聞記事に書いてありました。
安くてきれいに撮るなら写ルンですはいいですね。
昨年で25周年を迎えたそうです。
まあ、今回のエントリーは「トイカメラ入門」ということですので、
綺麗にというよりは、手軽に味わいのある写真が撮れるという意味で
ハーフサイズカメラはオススメですよ、ということです。