以前のエントリーで紹介した漫画『東京シャッターガール』が
実写映画化し、現在上映されています。
こちらが予告編です。
一瞬、イハゲーのエクサクタにこんな形のカメラあったかなぁと思って
よく見たら、違ってました。
ロシアのカメラ、キエフ3A(KIEV 3A)ですね(写真はロシアン・プラザ・コムより)。
キエフは、ソ連が東ドイツにあったコンタックスを接収して名称をキエフに変更したため、いわばコンタックス直系のカメラとなっています。
レンズの上にあるロゴのさらに上に見える横長のカバーは、光を測定するセレン電池ですが、ここでは使っていない模様。使い方を知らないか、古いものなので壊れているから使わないか、どちらかでしょうね。
ペンタプリズムとミラーがない、いわゆるレンジファインダーで、小型と思いきや意外と重いので、よほどの愛着がないと使わないみたいです。
続いてはこちらのカメラが登場。
この二眼レフは、ローライのローライコード(Rolleichord)Vb型でしょうか(写真はウィキペディアより)。原作でも使われています。
そしてこの人物が読んでいるのが、『アジェのパリ』。
大昔にパリの町並みを写真に残したカメラマン、アジェの写真集です。
19世紀末から20世紀にかけて、約8000枚もの写真を撮り続け、
死後に発掘、公表されて高く評価されるようになりました。
実は私も持っています。
1000円出すとお釣りが来るので、オススメですよ。
当時のムーランルージュの店構えなんかもよくわかるんですね。
アジェのパリ (アイコン) (タッシェン・アイコンシリーズ)
そしてこちらはキヤノンの一眼レフのようですが、
ヘンにデコってるからわかりにくいだろー! (笑)
もうちょっとはっきり写ってたらなぁー。
都内で絶賛上映中です〜。
上映している映画館は、公式サイトを見てね!
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コメント
>そしてこちらはキヤノンの一眼レフのようですが、
>ヘンにデコってるからわかりにくいだろー! (笑)
狭苦しいグリップから、たぶんEOS Kiss X7。
名無しさん
書き込みありがとうございます!
グリップの形状だけで特定できるとは、さすがですね。
いつも参考になります。
ありがとうございます。
はじめまして。
最近この漫画読んでいまして、このカメラ(キエフ)は知っていましたが、漫画・映画の影響で欲しがる人が出るのかな??と疑問に考え検索してここにたどり着きましたが、どうなんでしょうね???欲しがる人は居るのかな(笑)
実際、こんなに線の細い女性が持ったら、重さで首から下げても首は痛くなるでしょうし、切り替え操作もダイヤル等が結構硬いので、爪も割っちゃいそうです(笑)
キエフ、オリジナルのコンタックス共に非常に重いですが、それ以上に操作が複雑でメカも複雑なカメラです。
ゆえに故障トラブルも多く、購入価格も高いですし、メンテナンス修理費用も掛かるので、クラッシクカメラ好きでも魅力を感じながらも絶対に手を出さない人と、のめり込む人と二分されます。
自分も10年位前に、実際店頭で触れて購入しそうになりましたが、余りの重さと事前に得ていた「複雑」「故障」という言葉が頭の中をグルグル廻って、結局買いませんでしたけど(笑)
メカの複雑さ(特にシャッター)は凄くて、カメラ史上、これほど複雑なシャッター・メカを搭載したカメラは無いと云われてる位です。
でも、このカメラは第2次世界大戦前から戦後の時代に作られたカメラ。
ドイツって凄いですよね(笑)
証拠に同じ時代のメカが比較的単純なライカは、日本でも数多くのメーカーがコピーして沢山生まれましたが、このコンタックスやキエフを模したのは日本では唯一ニコンだけなんですよ。
キヤノンもニコンも1眼レフを本格的に発売するまではキヤノン→ライカコピー系、ニコン→コンタックスコピー系のカメラが主力商品でした。
後学までに・・・
今更の駄文、長々と済みません(笑)
kouさん
書き込みありがとうございます。
マンガだとイラストなので、実際には重くて使いにくい
カメラでもそれなりにおしゃれに見えてしまうから不思議です (笑)。
カメラ+美少女のイラスト本も結構出てますけど、
ポーズがあり得ない(重いカメラなのに数本の指で軽々と持っているなど)とか
いろいろ突っ込まれてました。
実際に使うとなると、女性だとやはり
軽くて小型のものがよいのではないかと思います。
複雑な構造で重いカメラは、どちらかというと男性向きかなと。
でも、そのメカニカルな部分に惹かれる人も多いんですよね。
今となっては「なんでこんな複雑で壊れやすいカメラを発売したんだ」と
思ってしまいますが、当時としてはそれが最先端だったのでしょう。
ドイツはカメラメーカーがしのぎを削っていたので
ときどきとんでもないデザインとか機構のカメラに出会うことがあって、
それがまたおもしろさでもあるんですよね。