『地縛少年花子くん』三葉惣助のカメラはニコン (Nikon) FM10!!

アニメ・特撮に出てきたカメラたち
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文字よりも先に「じばくしょうねん」という
音の響きを先に知ってしまい
「何で自爆せなあかんねん?」と思ってしまった私。

第8話「ミツバ」より。

輝とは違う形で怪異たちと関わろうと決意を固めた光。
中等部の昇降口に出る幽霊・ミツバの未練を晴らすため、
生前やり残したという写真撮影に協力する。
だが来る日も来る日も光はミツバにからかわれ翻弄されるばかりで……。
(公式サイトより)

校庭で写真撮影にふける生徒がいます。

三葉惣助(みつば・そうすけ)です。
カメラの銘板にはNikomiと書かれています。

実は幽霊です。

光(右側の人)の協力を得て
生前やり残した写真撮影をしています。

フィルムカメラですね。
ストーリーでも「現像まで付き合ってよね」と
いう台詞が出てきましたので。

それから一眼レフです。
彼がやり残したのは、
友人となった光を撮影することだったのかも。

実に嬉しそうです。
名前から分かると思いますが、
ミツバ(三葉惣助)は男です。

しかし、突然胸をえぐられて
とんでもない状態になってしまいます。

カメラが大きく描かれたシーンが登場しました。
まだ決め手に欠けるんですよね……。

と思って色々探しているうちに、
思わぬ場所からヒントが現れました。

そう、原作のコミックスです。
読んでみると……。

これは、ニコン(Nikon)の
フィルム一眼レフカメラ、FM10ですね。

1995年発売、フィルムカメラから
次々デジカメに変わっていく中で
この機種はフィルムカメラ入門として
長らく発売され続けました。

もちろん露出制御、ピントの制御は
マニュアルで設定します。

小売価格は67,100円と
比較的リーズナブルでした。

実際の中身はコシナによる
OEMのカメラだそうです。

裏側の描写もかなり似ています。

そして、アニメを見ながら気になったのは
この部分。

これ何だろう、ホットシューが交換できる
機種なんだろうかと色々探してみたんですが、
時間の無駄でした。

どうやらこれはホットシュー自体を描いた
もののようです。

こちらをご覧ください。
実機ではペンタプリズムよりも少しへこんだ場所に
ホットシューが取り付けられています。

これは私の推測ですが、このカメラを描いた
アニメーターさんはカメラのことをよく知らない人だと
思います。というのは、ホットシューが何であるかを
知っていれば、こんな描き方はしないからです。

恐らく、コミックスにFM10と書かれていたので
これをもとに検索して、画像を見ながら描いたのでは
ないかと思われます。

ちなみに、原作のホットシューはこんな感じ。

カメラも結構頑張ってますが、不格好なカットも
いくつか見られましたから。

弁当箱みたい……。

それから、銘板に描かれていた
「Nikomi」。逆から読むと
「imokin」(イモキン)になります。
イモ欽トリオを連想した方は
中年確定です。

あと、こちらは小ネタ。
フィルムの現像が上がってきて、
ミツバが撮影した写真を光が眺めています。

このときのフィルムを入れる紙ケースには
「FUJIMI FILM」と書かれていました。

もちろんフジフイルムへのオマージュと、
幽霊の「不死身」を引っかけているんでしょう。

なかなか芸が細かいですね。

今回はストーリーにカメラが結構絡んできていて
いいお話だったと思います。

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