先日、届いた郵便物の中に久しぶりに
「宇宙塵」が入っていました。
最新号がようやく出たんだなーと思ってページをめくっていると、
なんと! 今回の204号で最終刊、つまり廃刊に!
宇宙塵を知らない方に、簡単に説明しておきましょう。
柴野拓美(=小隅黎)さんが主催したSF同人誌の草分け的存在で、
第1号は1957年ですから実に半世紀以上にわたって
発行され続けてきたわけです。スゴイの一言に尽きます。
しかも、作家陣は星新一、小松左京、筒井康隆といった
誰でも知っている有名な作家はもちろんのこと、
会員には手塚治虫や三島由紀夫等もいたという、
文学やSFの登竜門の役割を果たしてきました。
さらに、夏と冬に開催されているコミケの誕生にも
関わっていました。
コミケについては、山本弘さんの
「僕らを育てたSFのすごい人」が詳しいのでそちらをご参照ください。
僕らを育てたSFのすごい人
最終号には、『マジンガーZ』で有名な永井豪さんも原稿を寄せています。
お持ちでない方のために、目次の写真も掲載しておきますね。
データベースのDVD-ROMも付録として同梱されていました。
宇宙塵についてもっと知りたい方は、『塵も積もれば』を
ご一読いただけるとよくわかると思います。
塵も積もれば―宇宙塵40年史
私がタツノコアニメが好き、というのはこのブログでも書いてますが、
50周年記念「タツノコプロテン」(銀座松屋)に行ってきました!
『あそびにいくヨ!』の最終回が、とてつもなく『宇宙の騎士テッカマン』な件
小隅黎名義で『ガッチャマン』や『キャシャーン』の
SF考証を行っていることを知り、とあることがきっかけで
面識がないにもかかわらず不躾ながらお手紙を送ったところ、
丁寧なお返事をいただくことができました。
これがそのお手紙です。
また、『テッカマン』放送終了直後に
制作したと思われる冊子のコピーも同封してくださいました。
面白い話がいろいろ書いてあって、私にとって貴重な資料となっています。
これが縁で宇宙塵に入会したのですが、ここ数年はご本人の様態が悪いとか
亡くなってしまったりとかで全然宇宙塵が刊行されていなかったので、
心配していた矢先の出来事。
先駆者たちがどんどん亡くなっていって、寂しい限りですね。
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