グラハム・ブレスマンといえば、サンダーバードのメカ好きの間ではかなり名前が知られているイラストレーターです。
昔には、スーパーマリオネーションandサンダーバードクロスセクション、
スーパーマリオネーションandサンダーバードクロスセクション 日本語版 (Dセレクション)
サンダーバードクロスセクション
サンダーバードクロスセクション 日本語版 (Dセレクション)
なんかを出していました。全部手描きというところがすごい。
そんなブレスマンが、新しい内部図解イラスト集を出しました。
題して、『大図解 サンダーバード テクニカル マニュアル: メカと秘密基地のオフィシャル透視解剖図集 完全版』(翻訳した日本語版)。
監修は、伊藤秀明さんが亡くなった今、サンダーバードを支える重鎮として
名前をはせている柿沼秀樹さんです。
タイトルのロゴの「サンダーバード」も、日本語版に合わせて
作られています。さすがは柿沼さん。
私はオリジナルの英語版を持っているので、
これから買おうか悩んでいる方のために内容を少し解説します。
・内部図解は基本的にモノクロ
表紙を見るとカラーですが、イラストの多くはモノクロです。
(写真はamazonより)
ただ、サンダーバード1〜5号はカラーで新規に描き起こしています。
クロスセクションを持ってるから、買わなくてもいいか、と
思っている方は本屋さんで手にとって確かめることをオススメします。
(写真はamazonより)
中でも、珍しいのは、高速エレベーター・カーの内部図解。
第1話に登場して強烈なインパクトを残したものの、
図面もないし長い間謎に包まれていたメカだったので、
今回の内部図解はかなり画期的ではないかと思いました(写真は英語版)。
・操縦席などCGで作られているページもある
操縦席など、ごく一部ではありますがCGで描かれいてるものもあります。
ただし、ほんのわずかです。
・画面キャプチャはブルーレイ
所々出てくる劇中のキャプチャ画面はとてもきれいで、
ブルーレイ画質であろうことは一目瞭然です。
・目次
簡単な目次も掲載しておきます。購入の目安にどうぞ。
12 トレーシー・アイランド
内部、ラウンジ、移動システム、1号の発射台、2号格納庫
2号のコンテナ、2号の発射傾斜路、3号のソファー移動システム
3号の発射台、その他施設
44 サンダーバード1〜5号、その他救助メカ
46 サンダーバード1号
全体図、操縦席、推進システムと装備
54 サンダーバード2号
全体図、推進システムとエンジン、操縦席、装備デッキ、
研究施設装備コンテナポッド、2番コンテナポッド
68 サンダーバード3号
全体図、推進システム
74 サンダーバード4号
全体図、操縦席、4番コンテナポッド
82 サンダーバード5号
全体図、ドッキング・ベイ
88 その他の救助メカ
ジェットモグラ、ジェットブルドーザー、高速エレベーター・カー
磁力牽引車、鉄の爪タンク、吸着ハンド車、ジェットクレーン車
トンネル探索車、レーザー切断車、運送砲車、消化エレベーター
超音波中和装置車、風圧クッション車、
JT1コンドル(ジェフのジェット機)
レディバード・ジェット機(ミンミンの自家用飛行機)
アナスタ湖探索用サンド・ハーフトラック
サンダーバード・カー(アランのレースカー)
※括弧内は私の注釈
伊藤秀明さんも、ブレスマンのイラストに触発されて
トレーシー・アイランドのイラストを描いています。
それが、「ジェリー・アンダーソン SF特撮DVDコレクション」第53号の
メカニック・ファイルです。
こちらには、サンダーバード1〜3号の格納庫が丁寧に描かれています。
このイラストでは、伊藤さんが詳細な原画を描き、メカイラストで
定評のある関重信さんが着色することで素晴らしい仕上がりになっていますよ。
まだ見ていない人は是非! もちろんカラーです。
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今回のブレスマンのイラスト集は、メインがモノクロでしたが、
生前、伊藤さんは「あと数年たったらカラーにして出し直すんじゃないかなぁ」と
おっしゃってました。フルカラーで内部図解が見られる日が早く来るといいですね。
そういえば、ファンダーソンの最新号である75号の表紙も、
ブレスマンが描いてますね。こちらは、1号、2号、ファイアーフラッシュ号、
スカイシップなんかが描かれています。結構豪華です (笑)。
(amazon)
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