第11話「五人さかい」は、がんちゃん(丸京)のサービス回でした。
珍しく丸京のトロピカルでさわやかなイメージとか、
丸京のスクール水着とか、裸とか……。
それから気になったのが、「五人さかい」に出てきた武蔵境駅のお話。
「武蔵境には、JR中央線だけでなく、多摩川線っていうのが走っているんだよ。最初は多摩線、次に是政線、次に武蔵境線と名称が変わり、そして現在の多摩川線に落ち着いた路線だ」「出世魚みたいだね」「今でも是政線って呼ぶ人が多いんだけどな」
失望した! 多摩川線を「是政線って呼ぶ人が多い」と解説していて失望した!
今回は絶望というほどではなかったので、ワンランクダウンして失望 (笑)としました……。
住んでいる地域、世代などで呼び方が変わるので「これが正しい!」という
定義は難しいんですが、実は昔、よく使っていた路線なので
この解説は少々違和感がありました……。
・多摩川線は定着してなくて、普通に「西武線」と呼んでたりする
・池袋線などと区別する場合、「西武是政線」と呼んだりする
是政が終点なので、わかりやすいため
「西武」が上にくっついているのが解説と違うところ
・利用者は多摩線、是政線、多摩川線とか名称が変わっても
自覚してる人の方が少ないと思う。というか、どーでもよい
大々的に宣伝もしてないし。
むしろ厳格に定義しようとしているのは外部の人たちという印象
個人的には、俗称としての「西武是政線」と呼ばれていることが多いことを
解説してほしかった……。
西武多摩川線は、もともと多摩川の砂利を運搬する目的で作られたもので、単線のいわゆるローカル鉄道。是政からもう少し路線をのばして国分寺とつながるようにする、なんていう計画があると言われ続けてはや半世紀(50年)。現在では住宅地が立て込んでいて用地買収もままならないので、無理だろうというのが大方の見方です。
ここまで読んできて、疑問を持った方がいるかもしれません。
「あんた、本当に武蔵境駅使ってたの?」と。
当時の写真などはもってないので(ケータイもコンデジもなかった)、
記憶を掘り起こして駅とその周辺をいくつかご説明しましょう。
武蔵境駅について
昔は、西武線から立川方面に行く中央線にすぐ乗り換えることができました。
でも、都心に出る方が多かったんで階段を上って反対ホームに間に合うよう、
階段に最も近い西武線の先頭車両に乗る人が多かったんです。
階段を上っていくと、乗り換え専用の幅の狭い通路と、
改札に出るため方面と2つに分かれてました。
でも、改札に出る方からでも乗り換えはできるわけで、
「ぶっちゃけ、この仕切りっていらなくね?」と思ってました。
Musashino Placeのサイトより引用。1985年の南側から見た武蔵境駅です。これですよ、これ!
ちょっとだけ補足を。
現在改札口となっているところ(南口)には、「ドムドムバーガー」というハンバーガー屋さんがありました。2階建てで、入って左側に階段があって、登ってくと落ち着いて食べることができたんですね。学生だったのでそれほど頻繁に通える感じではなかったんですが、西武線を使わなくなってしばらくしたらなくなってました。それから、ミスドはイトーヨーカドーの1階に昔から入ってました。
ライル・ヒロシ・サクソンという方が、YouTubeに
1991〜1992年辺りの武蔵境駅の動画をアップロードされてましたので、
一部引用させていただきます。
こちらは北口の一時改札(1991年)。
こちらも北口ですね(1991年)。
そして、南口の階段から見た西武多摩川線のプラットホーム。
南口の階段入り口。左に見える白い壁がドムドムハンバーガーの建物です。
ありましたよ、西武線、中央線下り階段から見たドムドムハンバーガーの建物!
まだ営業していたようです(1992年)。コロッケバーガーと書かれてますね。
西武線沿い、是政方面に向かう車両から見て左側に小さなビルがあったんですが、
そこにステーキハウス「ひゅうまんステーキ」という店がありました。
窓に「ひゅうまんステーキ」と切り抜いた文字が貼られていたんですが、
お笑い番組「おれたちひょうきん族」のロゴそっくりだったので
(特にひゅうまんの「ひ」の字が大きく強調されていた)、強く印象に残ってます。
「おれたちひょうきん族」のロゴ(フジテレビの公式サイトより引用)。
ステーキなんて高いからとても入れなかったけど、
どんな店なんだろうとずっと気になってました。
こちらも現在では閉店。あとかたもありません。
地図にすると、かなりおおざっぱですがこんな感じ。
武蔵境駅の次の駅、新小金井駅はアメリカンスクールの学生がよく乗ってきて、コーラの瓶をラッパ飲みしながらお菓子食い放題でしかもうるさい。おまけに飲み終わった瓶は電車の床に置いていく有様で、「行儀悪いよなー」といつも思ってました。けど、今では日本人でもペットボトルでぐびぐびやってるのが普通で、満員の通勤電車でコーヒー飲んだりパン食べてる奴もいるので、「行儀悪いよなー」と思ったり。
多磨駅は、昔は「多磨墓地前」、白糸台駅は「北多磨」という駅名でした。
多磨霊園に近いから、という理由でつけられたんでしょうが(多磨霊園とせずに多磨墓地前としたのは、京王線で同じ名前の駅があるため)、イメージが悪いと言うことで変更。これも、ローカルで変更費用が少なくて済むからできたんでしょう。
1992年の駅名がよく分かる映像。こちらもライル・ヒロシ・サクソンの映像から引用させていただきました。
私の感覚とちょっとしたズレを感じたんで、このエントリーを書きました。
J.C.Staffって、武蔵境にあったんですね……。
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コメント
今回は路線と駅の話
とても解かりやすかったです笑
修学旅行で仙台から初めて東京に行ったときの電車や線路の違いには驚いたものです…
仙台も十分都会だと思っていましたが、やっぱり東京は色々と複雑で、電車間違えて乗っちゃってちょっとパニックになったことがありました
電車の内装に小型TV的な物もついていて「ここは本当に現代か?2〜3年先の未来ではないか?」と思いました笑
小さいころは電車や新幹線が大好きで、プラレールで遊んだり、近くの小さな駅の線路を見てるだけで興奮したものでした
今ではその興味も薄れて、ドクターイエローぐらいしか思い出せなくなりました
もしあのまま興味を持っていたらAni-Cameさんが疑問に思った今回の話のことにも気づけたかもしれません…
なるさん
書き込みありがとうございます!
東京に住んでいても路線は複雑で、
わかりにくいこともしばしばですね。
今回このエントリーを書いたのは、
一般的に説明されている事柄と、
その駅や鉄道を利用している人たちとの理解や受け止め方が
必ずしも一致しているわけではない、
ということを言いたかったんです。
こういうことって、ローカルの人たちが発信していかないと
なかなか理解してもらえないことだと思ったので。
今はカメラと音楽とアニメのブログをやってますが、
当時はまだそれほど写真に興味がなかったので
昔の駅、写真に撮っておけば良かったなぁと思ってます。
まさにその武蔵境が地元ですw
JCスタッフのアニメでときどき武蔵境そのままの描写が多くなってきて、ついに地名そのまま登場…
昔の武蔵境駅は朝のラッシュのとき東京方面の上りホームでまってると、対面の下りホームのとこにつく西武線から乗客がこっちの乗り換えに駆けてくる「ドドドド…」という地響きがしたものです
改札付近のスペースがやけに大きかったのも特徴でしたね
感覚のズレ…そうでしょうとも、現地民の私ですらいまだに高架化して踏切がなくなってもなんかあそこ通る時に違和感があります
あの死ぬほど待たされた踏切がもうないんですよw
武蔵境住みさん
書き込みありがとうございます!
いやあ、武蔵境にお住まいの方の書き込みがあって、嬉しい限りです。
こちらは西武線側から走って乗り換える側だったので意識していなかったんですが、地響きがするほどすごかったわけですね…… (笑)。
この間、久しぶりに利用したら乗り換えが面倒になってて唖然としました……。
新しくできた西武線の改札のところに昔ドムドムバーガーがあったなんていっても、信じてもらえないでしょうね……。