前回のエントリーではポラロイドが出てきましたが、今回はどんなカメラが出てくるのでしょうか。第5話「銀の戦車(シルバーチャリオッツ)」より。
ブラボー! おおブラボー!!
感覚の目でよーく見てろ!
であまりにも有名なポルナレフのワンシーン。
ポルナレフとの対決が終わった後、
港で女性旅行客に写真を撮って欲しいとせがまれます。
承太郎は拒否するも、ポルナレフが撮ってあげますよーと気安い返事でパチパチと撮影。
もうすこし見てみましょうか。
これは、コニカ (Konica) のコンパクトカメラ、C35 EF (1981年発売) ゴールドモデル(Gold)ですね(写真はコレクション・アパレイルズより)。
レンズの上部にセルフタイマーのプラパーツがあるのと、こちらから見て右側にフラッシュ用のポップアップボタンがある、他にも全体的なデザインがそっくりですね。
C35 EFは「カラーハンディ」(Color-Handy)という名前を持つカメラで、カラーバリエーションがいくつもありました。
例えば、ブルー。
そしてイエロー(写真はともにコニカのHPより)。
他にも、レッドやホワイトなんかも発売されていました(写真はコレクション・アパレイルズより)。
女性でも気軽に使えるポップな色使いに加えて簡単設計、小型軽量というのがウリでした。実はこのカメラは、原作に忠実ではなくて、アニメ独自の解釈で使用されていたのです。
原作(こちらは連載当時のオリジナル)はこんな感じの描写になってました。
結構微妙な感じですね。
個人的には、ニコンのピカイチシリーズの方が近いように思いますが(写真はフォトゼルスより)。
ただ、手がかりはこれだけしかないので結構判断が難しいデスネ。
ただ、アニメのスタッフは原作の世界観になるべく忠実に作ろうと努力しているのは見て取れます。というのも、このカメラは3つの条件を満たしているからです。
(1)1987年よりも前に発売されている
今回の第3部は1987年が舞台なので、それ以降に発売されたカメラを使うともちろんNGなわけです。そのため、カメラは1987年よりも前に発売されているものではなくてはなりません。これは、荒木先生が第2部で失敗した轍を踏まないようにしている、とも受け取れます。
(2)フィルムを使うコンパクトカメラである
使用しているのが女性の旅行者であることから、一眼レフではなくて小型軽量で扱いやすい機種を選んだものと推測されます。もちろんデジカメはまだないので、フィルムカメラです。フィルムも、ロールフィルムみたいなやや特殊なものではなくて、一般的な35mmフィルムを使うものがふさわしいでしょう。
(3)女性でも扱いやすいポップなカメラである
コンパクトカメラはさまざまな種類が発売されてきましたが、ボディカラーはブラックかシルバーが中心でした。でも、女性がカメラに触れる機会が増えた80年代辺りからは、よりポップな色使いのカメラも少しずつですが増えていきました。おそらく、この3つの条件を満たしたカメラを探して、ここにたどり着いたのではないか、と勝手に推測 (笑)。
第1話に登場したポラロイドは描写がかなり甘かったと思いますが、今回は比較的頑張っているように思います。
(amazon)
STAND PROUD (TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」オープニングテーマ)
(楽天)
【楽天ブックスならいつでも送料無料】STAND PROUD [ 橋本仁 ] |
橋本仁/STAND PROUD
コメント