現在では沈静化していますが、
メンタリストDaiGoが2021年8月7日に配信した
内容がこれまでにないくらい炎上しました。
「ホームレスの命はどうでもいい」
「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めてるんじゃない」
などなど、様々な迷言が飛び出しました。
そして過去のこんな発言も。
「お前の生涯収入 俺の2週間分くらいだけど?」
ホームレス問題に関してはこれまで多種多様な方々が論じてきましたので、
ここでは省略します。
私が一連の騒動を見て強く感じたのは、DaiGoの思考回路は
あの小学生と全く同じだったということ。
その小学生は誰か。
子役タレントで一世を風靡した内山信二さんです。
明石家さんまのバラエティ『あっぱれさんま大先生』で人気に火がつき、
全盛期には1カ月の収入が3000万円もあったそうです(本人談)。
彼が小学生のとき、親に怒られたらこう言って反抗しました。
僕アンタたちより稼いでるんですけど!
そして学校の先生に叱られたときの捨て台詞がこちら。
先生、収入いくら?
つまり、2人に共通しているのは
「どれだけ稼いでいるか」が人間を判断する価値基準に なっている
ということです。
・稼いでいる人(税金を多く納めている人)=スゴい人
(つまりDaiGoや内山信二自身)
・稼いでいない人=ゴミ以下
DaiGoがホームレスを標的に定めたのは、
理由があります。
彼らは稼いでいない、税金を納めていない、
社会の役に立っていないという
ステレオタイプなイメージを人々の間で共有しやすいため、
彼らを非難することで視聴者や信者の支持が得られると
確信していたからです。
では、小学生でこの境地に至ってしまった
内山信二さんはこの後どうなったのか。
子役というものはやがて大人になる、つまり
子役では稼げなくなるわけです。
『あっぱれさんま大先生』の卒業後は、
仕事が激減。貯金は親がほとんど使ってしまってました。
その後、非行に走り、何度も補導されましたが
やがて引っ越しのアルバイトなどをすることで
1万円を稼ぐのがどれだけ大変なのかを痛感。
こうして、彼の中のアイデンティティのよりどころであった
「どれだけ稼いでいるか」という価値観はリセットされました。
しかるに、DaiGoの場合はどうか。
立川志らくは、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(8/16)に
出演し、「お金なくなっちゃったら、生活保護やなんかで助けてもらわなきゃいけないんだから、そのときにようやく気が付くんじゃないですか? ああいうことは口に出して言っちゃいけません。本質を理解していないんで」と述べています。
しかし、アプリDラボの有料会員、
YouTubeのスパチャ、ニコ動の有料会員、
書籍の印税などなど一文無しになる気配は全くない上に
相当貯め込んでいる可能性が高い。
結局、破産や無一文という価値観が崩壊する 危機的状況に至っていない、ということは 彼は変わる必要も感じてないし、 恐らく今後も基本的な考え方は変わることがないでしょう。
というのが、一連の騒動を見て私が出した結論です。
謝罪はポーズだけでしたからね。
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