4年ほど前、カスタムアクセス権に苦しめられたものの、
無事復旧し、快適にMacを使ってきました。
Mac OSX 10.5.6(Leopard)のカスタムアクセス権解除に苦労しました
現在でもアクセスが多い、こちらの記事。
無事復旧したということで、感謝の書き込みも多数いただきました。
しかし先日、ついにパソコンが立ち上がらなくなってしまいました。
ディスクユーティリティ、DiskWarriorを使って修復するも、
起動時にマーブルマークがずっと回転していて立ち上がらない。
どうやら、起動時に必要な書類が壊れてしまったようです。
仕方ないので、OSをアーカイブしてインストールを実行すると、
起動できたのはいいんですが、HDDの空き容量が少なかったからなのか、
重要な初期設定やメールのデータが消えてしまいました。
もちろんPrevious Systemフォルダ内はくまなく探しましたが、見つからず。
アップルのディスカッションなどを探しても、有力な情報はなし。
みなさんも、HDDが立ち上がらなくなって、
OSをROMから「アーカイブしてインストールする」ときは、
空き容量に注意しましょう。HDDの空きが少ないときは、
アーカイブインストールせずに、外付けなどから立ち上げるなど、
別の手段を考えた方がよいと思います。
なくなってしまったデータは仕方ないので、あきらめました。
(なぜこんなにも簡単に諦めがついたかは、こちらをご覧ください。)
パソコンのOSを安定させる、たった1つの方法
私が使っているiMacはEarly2008の20インチモデルなので、
すでに5年近く使っており、実は買い替えを検討していました。
予算は非常に少ないので、Mac Miniにしようかなと。
でも、ハードディスクをSSDに取り替えると
かなり快適になるという噂を聞きつけたので、
試してみることにしました。
ちょうど年末年始で、まとまった時間が取れたことも幸いしました。
かかった予算は、およそ1万8000円。
たったこれだけで、5年前のパソコンに最新のOS、
Mountain Lion(10.8)を入れても快適に動くというのですから、
試さない手はありません。
だって、Mac Miniは本体を安く購入しても4万5000円くらい、
メモリは5000円、iMacユーザーの私はモニターも購入しないといけないので、
2万円位を見積もると7万円に。
さらにSSDを買うと1万5000円くらいかかりますから、
全部で8万5000円くらいかかる計算になります。
そのため、Mac Miniは諦めて、少ない予算で古いパソコンを再生させる
プロジェクトに挑戦してみることにしました。
SSD:インテル Boxed SSD 335 Series 240GB MLC 2.5inch 9.5mm Jay Crest Reseller BOX SSDSC2CT240A4K5 14480円
(iMac Early2008、20インチのHDDは250GBなので、ほぼ同じ容量)
トルクスドライバー:2800円くらい
養生テープ:168円(幅が細い方が安いです)
吸盤:105円(モニターのガラスを外すのに使います)
エアダスター:600円くらい(モニターのほこり取りに使います)
合計18153円なり!
手順は簡単にまとめると、たったの2つ。
(1)SSDを外付けHDDに差し込んでOSをインストール
Leopard → Snow Leopard → Mountain Lion(10.8)
(2)iMacを分解してHDDを取り外し、SSDを換装する
(2)→(1)、HDDを先に換装してからOSをインストールする
方法もありますが、きちんと初期化できるか確認したかったので
上記の方法にしました。
基本的にはねじを外して中を開けて、ケーブルを外すといったくらいの
作業なので、それほど難しくはなかったです。
昔のPowerMac 8500とかと比べたら、もう雲泥の差ですよ…… (笑)。
では、まず(1)OSのインストールからみていくことにしましょう。
OSのインストールに結構時間がかかるので、SSDに換装する場合は、
週末、連休、夏休みなどまとまった時間が取れるときに行うことをオススメします。
(1)SSDを外付けHDDに差し込んでOSをインストール
まずは外付けのHDDの箱にSSDを接続して、初期化します。
私はHDDを取り替え可能な裸族のお立ち台を使ってます。
セットすると、こんなアラートが出ますので迷わず初期化。
ディスクユーティリティが立ち上がりますので、
該当のSSDをクリック
→ ボリュームフォーマットを「Mac OS 拡張」
→ 消去ボタンを押す。
初期化が無事終了したら、今度はLeopard、Snow Leopardの順にインストールしていきます。結構時間かかりますね……。
じっとモニターを見てても仕方ないので、ほかのパソコンで仕事をするか、
本を読むなどして過ごすといいかも。寝る前にインストーラーを仕掛けて
朝起きたらインストール終了、なんていうのもいいかもしれません。
終了後、システム環境設定 → ソフトウェアアップデートをクリックして、
Snow Leopardをアップデートします。
これをしないと、Mountain Lion(10.8)にアップデートできません。
公式サイトにも、このことが注意書きとして書かれていました。
インストーラーのアイコンには斜線が入っているため、
このバージョンでは使えないことがわかりますね。
アップデートしたら、今度はダウンロードしたMountain Lion(10.8)をインストール。
USBメモリにコピーするとよいそうなので、こちらのHPを参考に
インストーラーを作成して、インストール。
Mountain Lion(10.8)にすると、Rosettaと呼ばれるエミュレーターで
Snow Leopardまでかろうじて動いていたソフトが、
起動しなくなってしまいます。
そのため、これまではアップデートを躊躇してました。
でも、思い切ってアップデート! ようやく踏ん切りがつきました。
(2)iMacを分解してHDDを取り外し、SSDを換装する
iMacの分解に関しては、いくつものブログで紹介されてましたので、
そちらを参考にしました。
まずは100均で買ったタオルを掛ける吸盤をモニタのガラス部分にくっつけて、
ガラスを引きはがします。
裏はこんな感じになっています。磁石で貼りついていたんですね。
すると、ねじが登場。トルクスねじなので、専用のドライバーが必要です。
オークションにて購入しておいたドライバーを使います。
しかし、これが後でとんでもない落とし穴になるとは、
このときは予想もしていませんでした……。
モニタ部分上部中央にある、iSightのケーブルが切れないように
慎重にはがします。
一度上面を上に持ち上げてから、下に引き下げて外すのがコツ。
ねじを外している途中で、なんとドライバーが壊れてしまいました!
いくら回してもねじが外れない。つまり、ドライバーの金属部分と、
回す取っ手の部分が外れてしまっていて、
いくら回しても金属部分に力が伝わらないのです。
皆さんも、オークションでこの形のドライバーを目にしたときは
入札しない方がよいと思います。
送料込みで800円くらいで安かったんですけどね。
この作業は夜に始めてしまったので、仕方なく翌日に持ち越しに。
そして翌日。ドンキホーテに行ってトルクスドライバーを買ってきました。
こちらは2000円程度で、いろいろとねじ先がアタッチメントになっていて
変更可能となっています。最初からこちらにしておけばよかった……。
結構ほこりがたまっていたので、エアダスターで吹き飛ばします。
電池のCR2032もこの機会に交換。
そして、分解するときに外さなければならないケーブルがいくつかありました。
こちらはファンの右下にあるケーブル。
間違えないよう、右側に黒マジックで印をつけておきました。
それから、右下にある接続部分はねじを使って外します。
液晶を持ち上げると、今度はべつのこういったケーブルがあるので、こちらも外します。色と左右を間違えないよう、こちらも印をつけます。
灰色のケーブルには黒、水色のケーブルには赤いダーマトで印をつけました。
液晶の上部にも同じようなコネクタがあるので、印をつけて分解。
ようやく、ハードディスクがお目見え。
スポンジ部分は、ハードディスクの温度を測るもののようです。
両面テープで貼り付けてあるので、外します。
ケーブルを束ねているテープも外し、側面のねじを外すと取り出せました。
こちらが、従来のハードディスクとSSDを比較したものです。
重さも、大きさも全然違います。
力業ですが、軽いSSDだからできる裏技。
温度測定用のパーツを貼り付けて、元に戻します。
組み上げて、無事、作業終了!
電源を入れると、かなりのスピードで起動しました。
もちろん、ソフトとかあまり入ってないから速いのもあるんでしょうけど。
しばらく使ってみて、体感速度が変わるか試してみようと思います。
OSも最新になった上、これぐらいの速度なら申し分なし。
あと2〜3年はがんばってくれそうですね。
ちなみに、モニターのガラスを外す際に使った吸盤は、
台所でタオル掛けとして使っています(笑)。
(追記)
SSDに変更してそろそろ1年が経とうとしていますが、起動時間は相変わらず速いです。先日、時計を使ってはかってみたところ、ボタンを押してから画面が出てくるまで、約25秒でした。結構ソフトも入れたのに、やっぱり速いですね。
SSD本体に負担をかけないように、主なデータは外付けに保存しているのも理由のひとつかもしれません(なぜ外付けにデータを入れるかは、パソコンのOSを安定させる、たった1つの方法をご参照ください)。
それから、証拠として起動するiMacを録画したムービーをアップしましたので
併せてご覧いただければ幸いです。
デスクトップ画面が表示されるまで、約25秒ほどです↓
(amazon)
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