ネタとして見て下さい。
新しく始まった『ハートキャッチ・プリキュア』、
主題歌が秀逸ですね。
さびの部分「ハートキャッチ〜」が頭から離れません。
http://youtu.be/4B1iQNwdZwg
それはなぜかと尋ねてみたら、あの曲のサビを思い出したんですよ。
そう、これ↓
G.I.オレンジの「サイキック・マジック」(1985年)です。
……似てないじゃん。
とお嘆きの貴兄に。
映像やサウンド、前後のメロに惑わされてはいけません。
サビの部分だけを抜き出して検証してみました。
重要なのはサビの2小節。
まずは音の切れ目を見てみると、
ほぼ一致してますね。
次に、旋律の動き方。
同じように上がって水平進行し、下がって再び水平進行。
「サイキック・マジック」はCm、
「ハートキャッチ・プリキュア」はG(検証のため移調してます)、
というわけでマイナーかメジャーでコードも違っています。
検証してみて分かったのは、音の切れ方がほとんど同じ、
旋律の上下も似ていますが、細かいところが微妙に違っている
(音の高さなど)ということです。
作曲は高取ヒデアキ氏、生まれは1967年とあります。
「サイキック・マジック」が流行していたのは1985年、彼が18歳の時です。
とうことは、「サイキック・マジック」を聴いていた可能性が十分にあるわけです。
80年代の洋楽を聴いていた人にしか分からないよう、
たった2小節の中に「サイキック・マジック」のメロのエッセンスを
そっと忍ばせた高取ヒデアキ氏。
重要なのは、プリキュアを見ている子どもたちの親(30〜40代)が
学生時代に聴いていた懐かしい音楽だったということ。
サブリミナルな効果を狙ったとしか思えません。
その証拠に、「ハートキャッチ」の部分を、
「サ〜イキ〜ック マァ〜アジィ〜ック」と入れ替えて歌ってみて下さい。
全然違和感ないでしょ?
しかも「サイキック・マジック」のメロだけを抜き出して鼻歌交じりに歌ってみないと
似ているかどうか分からない、これはかなり高度ですよ。
実はすごく戦略的な作曲家なのでは? と思ったりします。
G.I.オレンジは企画もののグループだったため主なヒットはこれ1曲、
しかも日本でしかヒットしていません。
CDの再発が待たれますが、レコード会社も出す意志はなさそうで
昔出ていたレコードやCDにかなりのプレミアがついています。
当時は、「これどこのカジャグーグー?」みたいな感じで
ニセモノ臭さがぷんぷんしていたんですが、
今となってはプレミアのつくグループになってます。
時代の評価は恐ろしい。
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