日本の電子書籍端末が負けた日。Lideo (リディオ)が遂に販売終了

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iBooks、Kindleなどに対抗する国産の電子書籍端末として
話題になったBookLive!の「Lideo」(リディオ)が、
5月8日付けで販売が終了することに。

ソースは、「新文化」2016年4月21日の記事です。

5月8日、三省堂書店が店頭販売を終え、書店での取扱いがなくなる。電子書籍端末「BookLive!Reader Lideo」はBookLiveが開発し、2012年12月にリリース。電子書籍ストア「BookLive!」や、三省堂書店、有隣堂、勝木書店など約160店で販売していた。今年3月までに大半の書店が取扱いを終えていた。後継となる機種を発売する予定はない。電子ストア「BookLive!」のサービスは継続する。

以前、私は「電子書籍端末Lideo(リディオ)がKindle、iPad miniに勝てないたった1つの理由」というエントリーを書きました。
もう3年も前のことです。

このエントリーでは、BookLive!以外のPDFや電子書籍は
読めないこと、そのシステムは音楽のCCCDに似ていること、
こうしたことから
購入者の「所有している感覚に訴求できない端末のLideo(リディオ)は、kindleやiPadに勝てない」と結論づけました。

まさにその通りとなりましたね。
たった3年ちょっとで電子書籍端末から撤退。
後継機種が出ないのは、そのいい証拠です。

Lideo(リディオ)はユーザーを無視したつくりだったので、
そっぽを向かれたわけですね。

現在、BookLive!ではスマホやPCで使える
リーダーを配布していますが、使えるフォーマットは
XMDF、.book、SpinMedia、EPUBと少ない。
なぜPDFや自炊向けのZIPなどがないのか……。

近年では無料でオリジナル漫画が読める
「マンガ図書館Z」「楽天マンガ」「マンガボックス」
などを続々とリリースしていて、活況を呈しています。

他にも、ヨドバシカメラが電子書籍を扱うようになったり、
トーハンの電子書籍サイト「Digital e-hon」が
電子雑誌の定期購読スタートさせたりと、いろいろ動きがありますね。

うかうかしていると、BookLive!そのものの
存続も怪しくなってきますよ。

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コメント

  1. ミオ より:

     スペースの都合で何れは電子書籍に移行を、と考えています。
     Kindleでセールされている作品を細々と買い集めていますが、未だ専用端末を所有しておらず家でパソコンで閲覧するに留まっています。

     その程度には電子書籍への関心と興味を持ち合わせているのですが、Lideoとやらは寡聞にして存じませんでした。
     複数の規格に跨るのは非効率的ですから、Kindle以外はアウト・オブ・眼中でしたので、そうすると他の規格に用意された電子書籍端末と言うのは認識しないものなのですねぇ。

    • anicame_admin より:

      ミオさん
      電子書籍を販売しているところは顧客の囲い込みに必死ですから、
      どうしても独自フォーマットとか自分のところで売っている
      データしか開けないようなしくみにしているところが多いですね。
      でも、それだとamazonには絶対勝てないんですよ。
      なんせ扱っている量が違いますから。
      それに、BookLive!などは出版社から
      出ているものしか扱っていないので、
      独立系で印刷する本を作るには資金が足りないところとかは
      出せないので、そういう人たちも結局amazonに流れるんですよね。

      リディオの失敗は、自分たちの利権を最優先して
      顧客の利便性などを考えなかったことと、
      自分たちのしがらみの中でしか動いていなかったことなんでしょうね。

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