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探偵歌劇 ミルキィホームズ TD 第8話の三味線描写がひどすぎて絶望した! (笑)

公開日: : 最終更新日:2015/03/14 アニメ , ,

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前回、ローリングガールズ第7話の三味線描写が頑張ってる!というエントリーを書いたんですが、その直後にこれを見てしまったので、かなりがっくりきてます。

第8話「謎解きはそれがやっぱりお約束! の前後に」より。
この回はベルばらのパロディでしたが、えみつん、ではなく
天城茉莉音 (あまぎ・まりね) が持つトイズ、ポエミィが
三味線を弾いています。

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これはひどい (笑)。
撥の持ち方がおかしいです。
弾き方も、右手首を楽器から
上に離してから下に振り降ろしています。
本来は手首の回転だけで演奏するものです。

本編でポエミィは
「秋の夜の三味線のため息ひたぶるに
我が身にしみて只うら悲し」と歌っているので、
三味線を描いているのであろう事は察しがつきます。

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こういう風に書くと
「三味線のアニメじゃないだろ」
「そんなことはどーでもいい」
「女の子がかわいければそれでいい」
と主張する人が必ず現れますが、そうではありません。

楽器は身体の動きに密接に関係しています。
そのため、変な動きで描かれるとすぐに分かってしまい、
説得力がなくなります。

大塚康生さんも同じように主張されてました。

以前、ドキュメンタリーがYouTubeにあがっていたんですが、
現在は削除されています。ただ、一部分は見ることができます。

他にも「予算と時間がないだろ」という方や
「たかがアニメにそんな細かいところまで要求するのか」という方もいますが、
前回書いたエントリーでは、ごくわずかしか登場していないシーンでも
調べてしっかりと描いていました。
特に「ローリングガールズ」は仏像からミサイルが飛び出していくなんていう
ふざけた描写にあふれてますが、しっかりと描くところは描いています。

大塚康生さんのドキュメンタリーではこんなことをいってました。

ナレーター「機関車を描くことで、のちのち大いに役立ったことがある。
それは、ものが動くためには作動原理や構造原理が働いており、
それを知って描かないと納得できる絵にならないことであった。
蒸気機関車はまさにその作動原理がむき出しの機械であり、
少年の好奇心と探求心を大いに刺激してくれたのである」

大塚康生「そういうこと(蒸気機関車の作動原理)がある程度
頭に入れて描かないと、自分でそれを考えないでね、描いちゃうと、
絵の説得力が無くなるんですね。ものが動くっていう原理をね、
自分なりに考えて描く。あるいは観察して描く。
学んで描くっていうのは、大事だと思うんですね」

これはメカだけに限ったことではなく、
人間の動作についても同じであることは、
上記の動画でも分かると思います。

また、2010年の映画『チェブラーシカ』でアニメーション作家のユーリー・ノルシュテインはロシアでのプレミアイベントでこんなことを言っていました。

 ロマン・カチャーノフの芸術性の高い作品がかつて、いかに制作されたのか。カチャーノフが作品に取り組む前に立てた課題はキャラクターの動きの細部と、的確なミザンスツェーナ(舞台の俳優や装置の配置や演出)の追求でした。率直に言えば、カチャーノフとシュワルツマンが、画面から目が離せないほどの魅力あるイメージに取り組み、傑作を作った、ということです。
 私は長い間、日本芸術における空間や、日本の美術家の仕事に接してきましたが、私が気づいたことは他の国以上に、日本人の細部へのこだわりが小さな空間を通して巨大な世界を感覚させる、そんな印象を抱かされたことです。日本のクリエーター達の目にロマン・カチャーノフの芸術作品が触れる時、強大な世界を作りあげる為には詳細な細部が必要であることを、彼らは直ちに理解できるのです。
──中略──
 カチャーノフ流派や、ヒルトークの流派、これら偉大な監督の流派において演出術などを見るなら、最も重要なのは細部なのです。細部へのこだわりこそが継続する状況を創り上げて行くのです。将来アニメーションを創作する人々に、ぜひこの点に注目してほしいです。

2010年のチェブラーシカは人形アニメでしたが、
一般的なアニメでも同じことです。

ポエミィは時間長めで大きく描かれているので、
しっかり調べてからきちんと動かして欲しいというのが私の主張です。

それから、私は三味線の構えがおかしいことを指摘しているのであって、
そのことを理由に作品全体を否定しているわけではない、ということ。
エントリーを読んでいただければ分かると思いますが、三味線の描写がおかしいからと言って作品そのものを全否定したことは一度もありません。

※ちなみに、「○○に絶望した!」というのはマジギレしているわけではなく、
「じょしらく」の原作者が絶望先生という漫画を描いていて、
主人公の台詞が「○○に絶望した!」だったのでネタとして使っているという次第。
と、ここまで細かく書いておかないと、誤解する方が多いので…… (笑)。

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